訳者日記(2021年9月16日)

「神学の光における人間と学問の関係(1962年/1968年)部分」と「改革派神学を見る視座(1969年)部分」を再公開した。ファン・ルーラーの所属教団がオランダ改革派教会(NHK)ゆえ「改革派」や「長老主義」の話題だが、全教団に通じる。

私は前者「神学の光における人間と学問の関係」(1962年/1968年)に記されている「長老主義は専門家の神学(vakmatige theologie)が教会政治と教会生活を支配してしまうのを阻止する」という言葉を特に愛している。教会を見下げて鼻で笑う学者の意見に、教会が一方的に振り回されるわけに行かない。

「御言葉の奉仕者〔説教者〕の神学(theologie van de dienaren van het Woord)は長老と執事の(霊的)人間性によってバランスが保たれ、節度を守る」に至っては感動なしに読めない。教会役員会は学者集団ではない。学問的新発見より一般常識や社会通念を重視する。その重しが神学のバランスを保つ。